【旅日記:2013年1月18日(金)】
柏市 → 山形県庄内町
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JR柏駅北側改札 |
実家で法事があるので、この週末は帰省。
このために、JR東日本の大人の休日倶楽部に入会して、期間限定「大人の休日倶楽部パス」を購入した。
15,000円(税込)で、JR東日本とJR西日本北陸エリア内が4日間乗り放題。
特急自由席にも乗れる優れ物。
こんな切符なので、帰りに盛岡城に立ち寄よろうという煩悩丸出しの旅にする。
冬の東北は、いつ悪天候で電車が止まるかわかないリスクを抱えているが、この週末は荒れない予報で一安心。
雨男ではあるが、嵐男ではないから・・・。
午後、会社を早引けして、一旦家に帰り、帰省支度を整え、柏発15時20分上野行に乗って出発。
15時51分、上野駅着。
南千住駅近くで、支線からの貨物列車入線待ち停車があったので、2分程遅れた。
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上野駅新幹線改札口(在来線側) |
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上野~大宮間 車窓 |
中央改札内側のNEWDAYS(駅構内コンビニ)で弁当とお茶のペットボトル(500ml)を買って、新幹線改札を通った。
16時14分発、つばさ145号新庄行に乗車。
単身赴任者の金曜帰宅か、ほとんどの席が埋まっていた。
しかし、大人の休日倶楽部パスは6回まで指定席を取ることも出来て、座席指定を受けているから大丈夫。
指定された席の隣(通路側の席)には、始発の東京から既にスーツ姿の男性が座ってパソコンに向かっていた。
私に気が付くと、立ち上がって窓側の席に通してくれた。
いい人だなと好感を持つと共に、再度立ち上がる手間をかけないよう乗車前にトイレを済ませておけばよかったと後悔した。
気持ちよく晴れている景色を見ることができたのは、宇都宮のあたりまで。
17時10分にはすっかり日も沈み、車窓は夜景に変わった。
夜景といっても、東北新幹線では光の数は知れている。
それでも、那須塩原あたりは思ったより街灯や建物が多く輝いている。
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福島駅 新幹線ホーム |
17時29分、郡山駅を定刻に発車。
遠くの景色は夜景だけだが、線路沿いは雪があるのがわかる。
福島までくると、夜景がぼやけている。
福島停車のためにスピードを落すと、降りしきる雪が見えてきた。
福島駅は、ホームにも雪があった。
後ろにくっついた「やまびこ145号」仙台行と切り離すため3分ほど停車して、17時45分定刻で福島を出発。
福島から先は、線路幅を広げただけの在来線を走るので、沿線の景色がずっと近くなる。
これから山間部を走るので携帯電話がつながりにくくなると車掌さんがアナウンスしていた。
電車は、時々、車窓が白っぽくなるほどの雪を巻き上げて山中を快走していた。
18時16分、突然減速して停車。
次の米沢着の到着時刻まで、まだ5分ほど早いのに。
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米沢手前停車中の車窓 |
米沢駅の手前に雪のために止まった列車があって除雪作業をしているので停車したとの車掌アナウンス。
車窓から見える積雪量は米沢郊外であれば驚くほどの量ではないのに。
止まった理由を繰り返すばかりで一番知りたい再開時間の見込を教えてくれない、JRお決まりの対応にいつもどおりに苛立つ。
しかし、ここは再開を待つか別ルートで行くか選択出来る都内じゃなかったと思い直した。
今夜は新庄泊となることを半ば覚悟して「駅構内で眠れるように便宜を図ってもらえるのだろうか・・・」なんてことを考え始めた時に突然運転再開が告げられた。
18時24分、僅か8分の停車で運転再開。
10分位先の見込をなぜ言えない。
余計な心配をさせてくれる。
18時30分、米沢駅に9分遅れて到着。
隣の席の男性が降りた。
ひじを自由に伸ばせるようになり、米沢を出るとすぐ、上野で買った弁当を食べた。
単線区間ですれ違う列車も遅れていたりして、徐々に遅れが拡大していく。
終点新庄の2番線に着いたのは定刻から15分遅れた19時57分。
米沢以降の停車駅でどんどん人が降りて、新庄到着時に同じ車両に乗っていた人は、私の他に3人しかいなかった。
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新庄駅1・2番線 並んだつばさ号 |
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ミニ除雪機 |
1番線には19時54分発のつばさ160号東京行がまだ止まっていた。
写真右側が一番線で東京行のつばさ。
左側が私が乗ってきた新庄行のつばさ。
乗り換える酒田行は20時16分発で34分間も乗換待ち時間もあり、15分遅れの到着は待ち時間が減るからむしろ歓迎と思っていた。
しかし、他の列車が皆遅れていて乗換列車も例外ではなく、20時過ぎには来ると思っていた乗換列車がなかなか来ない。
いつ来るかわからないので、改札を出て駅舎内で待つこともできずホームをうろついていた。
間近で見る除雪機以外に興味を引くような物もなく、修行って感じ。
修行中に、東京行のつばさ号は米沢での大雪のため今夜は山形で運転打ち切りと言い出す始末。
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新庄駅3番線 乗換列車 |
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列車内の整理券発行機 |
乗換列車は20時17分に3番線へ入ってきた。
暖かい車内に入ると、修行のつらさも忘れる。
しかし、発車時間を過ぎているのになかなか出発してくれない。
遅れている他の列車が着いてから出発するとのアナウンスがしばらくしてから流れる。
陸羽西線最終電車なので乗換る人待ちは仕方ないか・・・。
アナウンスが遅いのも、運転手が車掌を兼ねるワンマン運転だから仕方ないか・・・。
と寛容になれるのは修行の賜物・・・。
いや、今日中に実家につけるとやっと確信できたからだ。
20時35分、定刻から19分遅れてやっと新庄を出発。
つばさ号の遅れで乗換待ち時間が縮むどころか、結局待ち時間は38分に僅かながら延びていた。
2両編成のワンマン運転なのだが、無人駅では運転手が改札係りも兼ねるため、運転席の後ろのドアからしか降ろさないルール。
快速運転というけれど、9駅目の余目までの間に通過するのは3駅だけ。
余目到着は21時18分。
定刻より18分遅れ。
途中、ディーゼルエンジン音がうるさかったし、トンネルに入ると耳が痛くなるので、かなりスピードを出しているように思えたけど、ほとんど遅れを取り戻していなかった。
夜間は余目も無人のため、運転席後ろのドアから降りたが、運転手は運転席に座ったままで切符の確認などしていなかった。
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余目駅4・5番線ホーム |
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余目駅前の雪景色 |
今月14日に首都圏で10cm前後の雪が積もり、交通が大混乱してけが人が多数出るという事態が起こった。
それに比べ、これだけの雪の中を18分遅れで済ませたのは賞賛に値する。
雪中でも動作する機器の導入や除雪作業などの投資や労力をつぎ込んで実現しているのだ。
首都圏の雪に対する弱さを雪国の人は馬鹿にするけれど、それは年に1・2度あるかどうかという程度。
平時、雪に対する投資や労力がいらない首都圏はやっぱり恵まれていると思う。
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