【2025年4月11日 備中松山城訪問レポート】
 10時52分、備中松山城駐車場に着いた。
備中松山城駐車場
備中松山城駐車場
 近くに石垣も見えず、どっちが城跡か見当がつかなかったので、駐車場の係の人にどっちに行けばよいか尋ねた。 なんと、ここから城跡へのバスが出ているとのことだった。 しかも、バスの終点からさらに20分位歩くとのこと…なんて立地じゃ~~。
 バス料金は500円。片道乗車でも往復乗車でも同じ料金だそうだ。 パスは出たばかり。 パスの終点まで歩いたら20分位と言われた。 次のバスを待つのに10分、走行時間5分とすると、今すぐ歩き始めれば到着の遅れは5分程度と計算。 ここで10分のバスを待つ時間潰しするより、20分歩いているほうが時間を持て余さないと考えて自力登りを選択し、11時ちょうどに歩き始める。
 鞴峠に登る道は、一般車両通行止め。 登り始めて3分程したときに、上からバスが降りてきた。 登っていくバスに追い越された頃には、少々疲れを感じ、あどどのくらいで着くのかと気になり始めた。 11時14分、バスの終点「鞴(ふいご)峠」に着いた。 案外、近かった。
鞴(ふいご)峠への道   鞴峠
鞴(ふいご)峠への道   鞴峠
 天守に向かう道の手前に備中松山城マップの看板があった。 このマップで「小松山城跡」という所が日本百名城の「備中松山城」だそうだ。 実寸で書いてあるとすれば、ここまで登った道より短そうだと期待して、11時19分、歩き始めた。
備中松山城マップ   天守への道
備中松山城マップ   天守への道
 鞴峠の先の道は、登山道。 さっきまでの舗装された道と違い、坂がきつくなり、この先どの位歩かなければならないのかがとても気になる。 コロナ前は小走りぎみに山道を登れたのに、老化の進行が著しいことを実感。 足を滑らせるなとかわかりきった注意喚起の看板は要らん・・・それより天守まであと何メートルという情報が欲しいと思いながら登り続け、11時25分、中太鼓の丸跡に着いた。
中太鼓の丸跡   中間地点
中太鼓の丸跡   中間地点
 中太鼓の丸跡のすぐ先に中間地点の看板があった。 それにしても、城主名の看板を見るたびに「城主って誰だよ。江戸時代でもあるまいし、今どき『城主』なんて役職あるのかよ!」と思ってしまう。 山登りの疲労で心がすさんでいるようだ。
 11時30分、大手門跡にたどり着いた。 大掛かりな石垣…堂々の門があったんだろうと想像できる。
大手門跡   黒門跡
大手門跡   黒門跡
 11時32分、黒門跡に差し掛かった。 天守まであと一息感が強くなってきた。 11時34分、建物群を見上げる広場に到着。 小松山城に着いたという達成感が湧きあがった。
小松山城跡   天守入場券売場
小松山城跡   天守入場券売場
 建物群は天守とその前の門だった。 門に付属するように建て付けた天守入場券売場がある。 11時38分、入場券を購入。
 門と天守の間は広場になっている。 天守の写真を撮るのにちょうどよいスペース。 撮影後、天守に入場。 入口を入ってすぐの場所で百名城スタンプをゲット。 健脚でなけば来れない場所にスタンプが置いてあるってことは、元気でなければ自力で全てのスタンプを集めることは出来ないということだ。
天守   天守1階
天守   天守1階
 11時43分、天守1階に立つ。 年季が入った柱。 古城の風情、これは好い。
 11時45分、2階に上がる。 ここは黒光りの風情。 柱や梁が太くて建物の丈夫さを感じる。
天守2階   天守2階からの眺望
天守2階   天守2階からの眺望
 2階の窓から高梁市街を見下ろせるが、一望とは言えない。 もっと上に階があれば見晴らしが開けるのにと残念に思うけど、建物強度とは矛盾する願い。
 11時48分、天守を出た。 天守前広場は閑散としている。 猫の居場所という物があった。 肝心の猫は見当たらない。 ここで休む猫が城主らしい。 登ってくるときに今どき城主という発想をダサいと思ったけど、猫が城主という設定も安易と思う。
天守前の広場   天守広場の石垣
天守前の広場   天守広場の石垣
 天守広場の門を抜け、階段を降りたのち、天守広場下の石垣を見た。 津山城みたいにハート形の石がはまっていないかと見まわしたら、ちょっと削れば形になりそうな石があった。 城主を仕立てるより、石垣の形をバクったほうが話題になるのではと思えた。 パクリが得意な国の人たちが続々と来るんじゃないだろうか。
 11時58分、天守を見たのでこの先に登る気はなく下山開始。 もうすぐ鞴峠に着くところで鞴峠と天守までの距離が書いている板を発見。 登るときは見落としていたので、目的地(天守)までの距離感をつかめず難儀したのに、実は距離表示があったんだ。 それにしても古びている・・・ちゃんとメンテナンスしてほしい。
この看板をメンテナンスして   もっと目立つところに置いて
この看板をメンテナンスして   もっと目立つところに置いて
 それと、もっと目立つように置いてほしいし、100m毎とは言わないがもっと途中にも表示してほしいものだ。
 12時7分、鞴峠まで戻る。 その先を歩いている間に登りのバスとすれ違い、下りのバスに追い越され、12時23分に駐車場そばのバス乗り場に到着。 バス乗場の建物にある売店を少しながめ、12時26分、レンタカーに乗車。 これにて、備中松山城訪問を終了。