【2024年4月7日 広島城訪問レポート】
靖国神社の鳥居をくぐった僅か先のところから堀を渡って、8時26分、裏御門跡に到着。
ここを広島城訪問のスタート地点とする。
「裏」ということは、裏口からの入城か。
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裏御門跡 |
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城跡案内図 |
まずは、城内案内図で天守閣へ行く道を確認。
城跡内は剣道着姿の子どもたちが沢山いた。
流石に歴史ある毛利家の城跡、毎週日曜日に大規模な朝稽古をしているんだと感心したけれど、後々、単に今日県道大会が開催されていただけと知る。
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城跡内は公園 |
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桜と天守閣 |
桜満開の城跡内を花見気分で進む。
桜の花越しに天守閣が見えてきて、写真を撮りたい気分が盛り上がって進む速度が遅くなる。
8時34分、天守閣前に到着。
天守閣の開館は9時だった。
それまでの時間つぶしに、周辺をうろついてみた。
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天守閣正面 |
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天守閣礎石(移設) |
天守閣正面に向かって右手方向に降りたところにある天守閣礎石に8時38分着。
昭和33年の天守閣再建時にここへ移設したとのこと。
再建当時の建築基準法ではこの手の基礎は許されなかったのか、もっと丈夫に造りたかったのかどっちなんだろう。
続いて、天守閣正面から見て向かって左手方向に行ってみた。
こっちはさらに下がって、石垣に乗った天守閣を見ることが出来る。
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石垣と天守閣 |
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天守閣出入口 |
時間を持て余し、8時53分、天守閣正面に戻る。
正面階段下のベンチに座って開館を待つ。
待っている間に、観光客が集まってきてロープが張られた入口に行列が出来た。
9時ちょうど、「春の海」の琴の音が鳴り響き始めた。
開館の合図だった。
ロープが外されて、行列が天守閣出入口の入場券売り場前に移っていった。
行列がはけた9時4分、ベンチから立ち上がり入場券売り場へ向かった。
出入口前に百名城スタンプが置いてあった。
スタンプを押してから売り場へ行き「1枚ください」と言うと「大人料金でいいんですか?」と聞かれた。
「見た通りだろう、何を聞いているんだ?」と戸惑って料金表を見たら「シルバー(65歳以上)180円」があった。
「見た通り」にそういう疑いがあるのか・・・とショックを受けつつ「はい、大人です」と回答。
天守閣1階は広島の歴史展示。
9時18分、2階に上がる。
ここは広島の生活展示。
9時23分、3階へ上がる。
ここには武具が展示されていた。
9時27分、4階へ上がる。
ここは石垣についての展示。
原爆で建物は焼け尽くされても、石垣は残る。
原爆で焼かれずとも、石垣しかない城跡は日本中いたるところにある。
何百年という時間を経てなお構築物があったことを伝えている石垣はすごい。
9時36分、5階に上がる。
天守閣最上階の展望台。
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天守閣5階からの眺望(北側) |
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天守閣5階からの眺望(東側) |
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天守閣5階からの眺望(南側) |
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天守閣5階からの眺望(西側) |
9時44分、5階から降り始める。
9時45分には天守閣から出た。
9時53分、本丸と二の丸の間にある中御門跡に到着。
こっちが表口。
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中御門跡(本丸側) |
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中御門跡(二の丸側) |
9時56分、二の丸に入る。
外側(本丸の反対側)に建物が並んでいる。
高い石垣で外部と遮断するではなく、建物で外側を牽制する構造。
守りを固めるより中央官庁としての利便性を優先しているあたり、広島に築城した頃の毛利家の安定性が感じられる。
その後の衰退は防衛力じゃなく外交力の問題だった。
10時7分、多聞櫓の入口から建物内に入る。
平櫓と太鼓櫓に内部でつながっている。
内部見学は無料。
10時19分、外に出た。
出てから建物外側の撮影。
奥の太鼓櫓からとりかかる。
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太鼓櫓 |
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多聞櫓 |
10時27分、表御門をくぐって城外に出た。
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表御門(内側) |
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表御門(外側) |
平櫓は二の丸側からは表御門の陰になって見えないので外に出てから撮影。
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平櫓 |
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逆さ櫓群 |
堀の水面に綺麗に櫓群が映っていた。
条件が良くなければ撮れない画像じゃないかと嬉しくなった。
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平櫓・多聞櫓・太鼓櫓 |
少し休みたいという気持ちが沸き起こり、太鼓櫓と堀を挟んで向かい合う位置にあるベンチに座ってしばらく風景を眺める。
この3日間で6城回ったうちの半分が毛利家ゆかりの地。
戦国時代に中国を制覇した一大勢力を片隅に追いやった徳川勢は偉大だったと思う。
そして後、毛利(長州藩)は倒幕勢力の一角を担う。
しかし、薩摩との軋轢で危うくなった明治政府が何とか持ちこたえたのは佐幕側だった人材も活用したから。
敵を壊滅しないところが日本の素晴らしいところ。
昨日の敵の下でも実力を発揮できる仕組みがあるから次の政権での造り直し負担が軽くなる。
前政権を全滅してゼロから造り直すを4000年も繰り返しているだけの地域とは違う・・・・風景を眺めながら、なんてなことを考える。
10時44分、休憩を終えて広島駅に向けて歩き出す。
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