【2024年11月10日 今治城訪問レポート】
鉄御門への道
鉄御門への道
 8時41分、今治城に到着。 ここはまだ、内堀の外側。 堀を渡る道の先に鉄(くろがね)御門があるけれど、だいぶ先にある。 それだけ堀の幅が広いのだ。
 堀を渡った所に高麗門があったらしいが、今はなく、鉄御門が最初の門。 門が閉まっていれば、コの字型の袋小路になる桝形虎口。 堀方向から突入したとして、突き当り右側に門があるので、ここで進む勢いがそがれる構造になっている。 藤堂高虎築城というだけのことはある…高虎ブランドの堅牢感。 タオルといい、今治はブランドの活用に長けていると思う。
鉄御門(外側)   鉄御門(内側)
鉄御門(外側)   鉄御門(内側)
 8時46分、鉄御門をくぐる。 入ってすぐのところにあった案内図で城内をチェック。 案外シンプルに見える。 実物の距離感を重ねて見るに、そんなに広くはなさそう。
城案内図   鉄御門・武具櫓
湯築城資料館内部城案内図   鉄御門・武具櫓
 8時49分、武具櫓に行く。 入れるのか、この時点では分からず、とりあえず写真だけ撮り、8時50分、二の丸跡へ移動。
二の丸跡   山里櫓
二の丸跡   山里櫓
 二の丸を少し歩きまわり、8時55分、山里櫓前に来た。 ここも入れるのかわからなかったので、写真を撮っただけですぐに移動。
 8時57分、本丸に入る門を通過。
本丸の門(外側)   本丸の門(内側)
本丸の門(外側)   本丸の門(内側)
天守
天守
 本丸は半分が天守で、もう半分が神社。 神社に参拝しようと思ったけれど、小銭がなかったのでやめた。
 9時6分、天守入口で入場チケットを購入。 天守、鉄御門・武具櫓、御金櫓、山里櫓の共通入場券だった。 武具櫓や山里櫓も内部見学できることをここで初めて知った。 抱き合わせ販売かと思ったけれど、後々、他の櫓に立寄ってたらいずれも見ごたえがあると思えた。
 チケット売場のそばに百名城スタンプが置いてあった。 入口は石垣部分のように造ったところだけれど、ここを1階としていた。 展示はなく、すぐに2階に移動。
天守入口   天守2階
天守入口   天守2階
 9時8分、2階に上がった。 ここには武具や絵画を展示していた。
 9時10分、3階に上がる。 ここは書画の展示室だった。
天守3階   天守4階
天守3階   天守4階
 9時13分、4階に上がった。 企画展示の部屋らしい。 今は、「新収蔵品展」という企画だった。
 9時15分、5階に上がる。 全国の天守写真が飾ってある。 ありふれた余ったスペース埋め。 これは「またか」としか思えない。
天守5階   天守6階
天守5階   天守6階
 9時17分、最上階の6階に到着。 外回廊の展望室。 この造りは解放感があって景色が雄大に感じられる。 外回廊に出て真っ先にしまなみ海道の橋が見えた…まさか、今日そこを通ることになるなんて、そんな予感はこの時0.1mmもなかった。
天守6階からの眺望(北西側)   天守6階からの眺望(北東側)
天守6階からの眺望(北西側)   天守6階からの眺望(北東側)
天守6階からの眺望(南東側)   天守6階からの眺望(南西側)
天守6階からの眺望(南東側)   天守6階からの眺望(南西側)
 9時22分、6階から降り始める。 9時24分、天守を出た。
 二の丸に移動して、9時28分、藤堂高虎公像と天守の写真を撮影。 今治城を象徴する構図。
天守と藤堂高虎公像   御金櫓
天守と藤堂高虎公像   御金櫓
 9時32分、御金櫓に天守入場券を見せて入館。 「郷土ゆかりの作家たち」と題した展示があった。 文学、絵画作品が並んでいた。 全国的な有名人とは思えない人たちがほとんどなのだろうけど、コレクションが成り立つぐらいのローカル人材を輩出する豊かな地なのだろう。
9時38分、御金櫓を出た。
御金櫓内部   山里櫓内部
御金櫓内部   山里櫓内部
 9時41分、山里櫓に入館。 「近所にあるかも!?今治城より古い城」と題した展示。 仏像、武具、食器などの骨董が並んでいた。 周辺の古城の時代に作られたものということなのか? 今イチ、題名との関連がわからない。
 9時47分、山里櫓を出て、9時47分鉄御門・武具櫓に入館。 入口にいた説明員(学芸員かも)が、17年前に釘を使わない昔の工法のままで再現した建物と教えてくれた。 「建物自体が展示物です」との説明に感動した。 再現方針は同じであったであろう大洲城でこの言葉を聞いていたら残念な城という印象にはならなかっただろう。 対応によって印象は大きく変わるということを改めて知った。
 武具櫓から鉄御門へと進んで行く。 桝形虎口のあたりには門前で勢いが止まるであろう敵勢に向けて鉄砲や弓矢を放つ狭間があって、鉄砲を構えた人のパネルが置いてあった。 隣の狭間を覗くと観光客が門の前に無防備に立ち止まっている姿が見えた…平和な時代に生まれて良かったねとつくづく実感した。
鉄御門・武具櫓内部   山里櫓出入口の門(外側)
鉄御門・武具櫓内部   山里櫓出入口の門(外側)
 10時6分、武具櫓を出て、山里櫓の出口に向かう。 10時7分出口を抜け、10時10分櫓下の門を通り抜けた。
山里櫓下入口の門(内側)   山里櫓下入口の門(外側)
山里櫓下入口の門(内側)   山里櫓下入口の門(外側)
 門を抜けた先は堀を渡る道になっている。
山里櫓と天守
山里櫓と天守
 堀を渡って振り返ると、山里櫓と天守が並んで見える。 天守の再建にとどまらず、堀周辺に複数の櫓を建て随分とお金をかけたことがうかがえる。 天守の前に櫓が控えることで豪華になり、今治市の財政の豊かさを示す風景だと思う。
 タオルと言えば今治というぐらい有名で、造船でも稼いでいるみたいだし、企業が稼げば従業員の給与も高くなる。 税金が多く入ってくれば自由に使えるお金が増え、観光資源に投資もできるのだろう。 結果、観光業も栄えて益々税収が増える好循環というところか。 何にしても、どうせ見るなら豪華なものを見て元気になりたい。 今治城は元気をくれる城だった。