【旅日記:2018年6月30日(土)】
釧路市 → 八戸市
 5時半に一度起き、すぐ寝直し。 次に目が覚めたのは6時半にセットした目覚ましが鳴ったとき。 窓から陽が差している。
 7時45分にチェックアウト。 北海道4日目にして初めて晴れた日。 城訪問を終え、北海道を去る日になってから・・・。
北海道に来て初の青空   釧路駅1番ホーム
北海道に来て初の青空   釧路駅1番ホーム
 7時50分、釧路駅着。 すぐに改札を抜け1番ホームへ。 既にスーパーあおぞら4号札幌行が停まっていた。 6・7号車が自由席で、6号車に乗って6A席に座る。
新釧路川
新釧路川
 8時23分、定刻で発車。 窓側の席はみな埋まり、通路側の席は空き多数という込み具合。 8時25分、新釧路川を渡る。 列車の窓ガラスが汚れていて、車窓の写真はソフトフォーカスをかけたみたいになってしまう。
海辺を走行中
海辺を走行中
 9時になると海辺を走行。 砂浜で投げ釣りをしている人がたくさんいた。 自分も十代の頃、酒田の浜でカレイやキスを釣っていたことを懐かしく思い出す。
池田駅手前の風景
池田駅手前の風景
 いつの間にか眠りこけ、気がついたら畑地帯を走っていた。 時刻は8時半、その6分程後に池田駅に停車。 ホームに滑り込んだ直後、円筒形で頭の部分が回転しているモニュメントが見えた。 何だろうと見入ると、巨大なワインオープナーだった。 写真を撮る間もなく走り過ぎたのは残念…そういえば、池田町はワインで有名だった。 しかし、ブドウ畑は沿線に見当たらない。
帯広駅手前の風景
帯広駅手前の風景
 9時57分、帯広駅停車。 この辺りは高層の建物もあり、駅周辺は開発されて都市の様相。 特急列車に乗り込んでくる人も多かったが、空き具合は釧路を出た時と大差なし。 ここで降りるひとも多く、差し引きゼロなんだろう。 人の出入りの多さも大きな街であることを示している。
車内の携帯電話スペース
車内の携帯電話スペース
 10時29分、新得駅に停車。 富良野へ行くらしき中国人家族が降りて行った。 乗ってくる人はいなかった。 30秒程の停車で発車。 その直後、トイレに立つ。 用をすませて席に戻ろうとしたときに、デッキに妙なスペースがあることに気が付く。 携帯電話で通話する場所だった。 本州の車両では見たことがなく、つい撮影。
 席に戻った10時35分からパソコン作業を開始。
 11時43分、あと10分ほどで南千歳到着との社内アナウンスがあり、パソコンを片付ける。 新得の到着アナウンスでは3分遅れと言っていたが、ここでは定刻に戻ったとのアナウンスもあった。
 11時53分、南千歳駅4番ホームに到着し、下車。
南千歳駅4番ホーム   南千歳駅乗換え待合室
南千歳駅4番ホーム   南千歳駅乗換え待合室
 一昨日は乗換え時間を改札外側で過ごしたが、今日は改札内の乗換え待合室で休む。 昨日の朝と同様、今朝も6枚切り食パンを一袋たいらげ、昼になってもお腹が空かない。 食べ物より、目の疲れが気になって目薬が欲しい。 確かリュックに入れたような、忘れたような…バタバタの旅支度だったので記憶が曖昧。 とにかく、リュックのポケットに手を入れ探ったらあった。 目薬を差すと少して落ち着き、「緊張してたら疲れなんて感じないよな。旅に慣れてきたということか。」と楽観的な気分になった。
南千歳駅1番ホーム
南千歳駅1番ホーム
 12時29分、函館方面列車が来る1番ホームに降りた。 スーパー北斗12号函館行を待つ。 自由席は8・9号車の2両。 12時45分に入線。 8号車に乗り、10B席に座った。 窓側の席はみな埋まっていた。 隣の10A席にも先客あり。
 12時46分、南千歳発。 通路側の席で車窓を楽しめず、発車直後からパソコン作業を開始。 この特急車両は新しいらしく、揺れが少なく快適に作業ができた。 南千歳到着時に覚えた目の疲れは、スーパーおおぞらの揺れが激しかったのが原因のようだ。
大沼
大沼
 14時30分、トイレに立った時に、6A・B席が空いていることに気が付き、そっちへ移動。 窓際に座り、そこからは景色ながめ。 こっちの車両は窓ガラスもきれいで、視界良好。 しかし、いつの間にか空はどんより雲に覆われていた。
 14時34分、長万部駅停車。
 15時40分、大沼公園駅停車。 発車直後から大きな湖沿いに列車は走る。 大沼と言うだけのことはあるなと、その大きさに感心。
 15時50分、新函館北斗駅2番ホームに到着し、下車。 2番ホームから新幹線の11番ホームに直接行ける改札口があり、そこを通って移動。
新函館北斗駅2番ホーム   新函館北斗駅新幹線コンコース
新函館北斗駅2番ホーム   新函館北斗駅新幹線コンコース
 11番ホームに来たもの、トイレは下の階のコンコースに行かなければないということで、結局、エスカレータで下に降りた。 全車指定席の新幹線「はやぶさ号」だが、新函館北斗~盛岡間だけ乗るのであれば、指定券なしで空いている席に座ってよいという特例が大人の休日倶楽部きっぷにある。 今夜泊まる八戸までの移動なので、この特例を利用する。 自由席の席取りならば乗車待ちの列のすこしでも前をキープしようと早く並びに行くのだが、今回は空席であることを見分けるために最後に乗車したほうがよい。 発車時刻ギリギリまで乗車ホームに行く必要はないので、しばらくコンコースのベンチで休憩。
新函館北斗駅11番ホーム
新函館北斗駅11番ホーム
 16時5分、11番ホームへ上がる。 直後、回送電車が入線してきた。 停車するとすぐに、「回送」から「はやぶさ34号」に車両の電光表示が変わり、乗車口のドアが開いた。 ホームで乗車を待っていた人たちが皆乗り込むのを見届け、16時10分、私も乗車。 4号車に乗り、一番後ろの三人掛けシートの通路側(20C席)に座る。
 16時17分、定刻に発車。 発車するまでの間「ここ、私の席です」と言う人は現れないかと心配だっが、それはなくホッとした。
 16時29分、木古内駅停車。 二人乗り込んできたが、私の横を素通りして行った。 ホッ!!
青函トンネル突入のお知らせ
青函トンネル突入のお知ら
 16時37分、青函トンネルに入るとの車掌のアナウンスが始まる。 トンネルに入ったことを電光掲示で知らせるというので、その瞬間を撮ろうとカメラを構えていたが、タイミングが合わず「青函」が写っていない。 おまけにブレてるし…。
 アナウンス中にトンネルに突入。 全長何キロとか、トンネル開通から今年が30周年とか、トンネルを抜ける時刻見込は17時5分頃だとか、長々と説明していた。 デッキで過ごした往路ではこんなアナウンスは聞こえなかった。 車内ではこんなセレモニーがあったんだ…。
 17時3分、地上に出た。 全長53.85 km、掘り抜くのに二十数年かかったところ、走り抜けるのは二十数分!! いい仕事をしてくれたものだと感謝。 掘り始めた1960年代、日本の技術力・経済力は上昇余地たっぷりだったけれど、最近は頭打ち感たっぷり。 JR東海がリニア新路線を造りはじめたけれど、名古屋まで開通する頃の日本どうなっているのやら?
 17時20分、新青森停車。 乗ってきた「はやぶさ34号」は、次の停車駅が盛岡なので、降りた。
新青森駅11番ホーム   新青森駅コンコース
新青森駅11番ホーム   新青森駅コンコース
 乗換える新幹線は隣のホームなので、一旦、下の階のコンコースへ降りた。 急ぐ必要もないので、ここにあるお土産売場をのぞいてみた。
新青森駅14番ホーム
新青森駅14番ホーム
 12時27分、14番ホームへ上がる。 はやぶさ36号となる車両が停まっていたが、まだ乗れず。 17時33分、乗車口が空き6号車に乗り込み、3D席に座って出発を待つ。
 席を空けろという人は現れず、17時44分、発車。 18時ちょうど、七戸十和田に停車。 二人乗ってきたが席を空ける必要はなかった。
八戸駅12番ホーム
八戸駅12番ホーム
 18時11分、八戸駅12番ホーム着。 改札を出て、18時15分、明日乗る新幹線の指定席を取るため、みどりの窓口の列に並ぶ。 18時20分、希望通りの指定券が取れた。
 18時21分、駅東口を出た。 4年ぶりの八戸。 あの時は日帰りだった。
ホテルテトラ
ホテルテトラ
 徒歩で今夜の宿泊先に向かう。 地図であらかじめルートは確認済。 ものすごく簡単な経路だったけれど、念のため地図を片手に。 簡単と思うときほど危ないんだよね。
 18時32分、ホテルテトラにたどり着く。 入口に妙な人形が立っていた。 フロントが何処にあるのか一瞬わからなかった。 階段で2階に昇ったところにあった。 18時34分、チェックイン完了。 アサインされた部屋は346号室だった。 部屋に入るとまずネットで近くのスーパーマーケット探し。 10分とかからないところにあるようだので、そこを目指して外出して夕食を調達。
何者?ホテルのキャラ?   346号室
何者?ホテルのキャラ?   346号室
 今夜は今回の旅で最後の夜。 終ってしまうのがとても惜しい。 と思いつつ…主にテレビ見という昨日までと変わらぬ行動で時間が過ぎていく。 只々、一人旅の安らぎに浸る。