【旅日記:2019年9月2日(月)】
徳島県三好市 → 高知市 → 高松市
102号室からの景色
102号室からの景色
 6時30分、起床。 天気が気になり、起きるなり窓の外を見る。 1階の部屋だが、崖地に建っていて、さらに下に建つ別館の屋根が渓谷を隠している。 屋根と川向うの山と空しか見えない。 空は雲が多いが、隙間から青空が見えるまずまずの天気。
 6時50分から7時15分にかけてのんびりと朝食を摂る。 それから身支度を整え始めたけれど、ドライヤーどころかシェーバーもない。 安いからしょうがない・・・か。
 7時52分にチェックアウト。 7時56分、発車。 出発時、カーナビの高知城到着見込時刻は10時20分だった。 国道32号をひた走り。 ずっと山道。
高知城公園駐車場
高知城公園駐車場
 8時28分、高知県に入る。 ここまでの時点で、今日の燃費は18.9km/リットル。 山道にもかかわらず伸びているのは、信号が少なく止まる所が稀だからだろう。
 徳島でならしていたFM民放局の電波が完全に拾えなくなり、8時44分、FM高知にチューニングを変更したら全く放送が聞こえず。 高知城まであと42km地点だった。 聞こえないまま放置して走り続けると、残35km地点トンネルを抜けたところで電波を拾い始めた。
 9時26分、高知市内に入り道路が混み始めた。 このあたりのガソリンスタンドはレギュラー価格150円/リッターの看板を掲げている。 やっぱり高い。
 市街地に入るとちょくちょく信号で止められ進みが悪くなる。 9時50分、高知城公園駐車場に到着。 車から降りると、思い込みに過ぎないかもしれないが、南国土佐の陽射しは暑いと思う。

 高知城訪問のレポートはこちらをご覧ください。

 高知といえば桂浜。 私にとって百名城の旅は、ほとんどの地がお城を見ることしか目的にならないが、高知は桂浜も外せない目的地。 カーナビにセットして、11時14分、高知城公園駐車場を出た。
 11時45分、桂浜駐車場に到着。
桂浜駐車場   坂本龍馬像
桂浜駐車場   坂本龍馬像
 浜に行く途中の高台に坂本龍馬像が立っていた。 懐手のお馴染みの姿勢。 若いころ、憧れていた人物だったが、さすがに四十を過ぎると、志半ばで倒れた人に過ぎなくなってくる。 今で言うリスク管理が甘かった末路であろう・・・とは言え、それまでの功績に対する賞賛は変わっていない。
 高台から桂浜を見下ろせる。 階段で浜に降りる。 湾曲した砂浜だが、波打ち際に人が近づくと急な高波が来るので近づかないようにと放送で注意をうながしている。
桂浜   龍王岬から見た水平線
桂浜   龍王岬から見た水平線
 砂浜外周を進み、龍王岬まで行ってみた。 視界一杯に広がる水平線は、非日常的で解放感に溢れている。
桂浜と水平線
桂浜と水平線
 岬で折返し、桂浜に戻ってしばらく座り込んで砂浜と水平線に見入った。 風景の雄大さに涙が出そうになった。 無意識の出来事で、何の感情の変化なのか自分でもわからなかった・・・近頃、自分の不甲斐なさを感じることが増えているタイミングで雄大な風景に接し、自分の存在価値がよりちっぽけに感じられたことが引き金だったのだろう。
 再び坂本龍馬像がある高台をとおって戻り、駐車場周辺の土産物店で買物した。 12時58分、駐車場に戻る。 今夜の宿泊先をカーナビの目的地にセットして、13時2分に出発。
 高知市郊外の道は、片道2車線の中央分離帯にソテツが植えられ南国ムードに満ちている。 桂浜を出てから30分程するとくねくねの山道になる。 国道32号線と並行する高速道路もあるが、急ぐ必要もなく一般道をひた走り。 14時23分、大豊町インターチェンジ入口の信号で止められた。 山中ののどかな町だ。
 14時34分、徳島県に入る。 14時42分、道の駅大歩危(おおぼけ)に立ち寄る。
道の駅大歩危   道の駅大歩危裏の渓谷
道の駅大歩危   道の駅大歩危裏の渓谷
 建物の裏手に渓谷が流れている。 大歩危渓谷という名が付いているらしい。 トイレを借りて土産売場をながめて建物を出た。 14時58分、車に戻りすぐに出発。
 走り出すとすぐに、遅い車に追いついた。 後ろに軽トラックがあおり気味の車間でくっついている。 自分は、その軽トラックの後ろ。 見通しが利くところに差し掛かった直後、黄色のセンターラインにもかかわらず軽トラックはノロい車を追い越して走り去った。 間の車がいなくなり私が後ろについたら、ノロい車は右ウインカーを出して路肩に寄った。 後続車に道を譲る気であることをすぐに察して先行した。 私の後ろを走る数台の車も先行した後に走り出すノロい車の様子がルームミラーで見えた。 あおり運転の被害者にならないために有効な手段ではあるが、その後も後続車をイライラさせるだろうし、根本的な対処は後ろの運転手にストレスを与えないスピードで走るようになること。 身を守るという点では、法定速度を守ることより流れを悪くしないことのほうが重要。 交通法規は事故防止を目的の制定されたものであり、厳守にこだわって事故や事件のきっかけを作っているなんて本末転倒。
 15時25分、昨夜泊まったビジネスホテル阿波池田の前を通過。 結局、往路と全く同じ道を戻って来たのだった。
シャトーエスト高松
シャトーエスト高松
 昨夜止まったホテルから少し先に行ったところで、昨日徳島から走って来た道から左折して外れる。 15時40分、香川県に入った。 16時56分、今夜泊まるシャトーエスト高松に到着。 日本地図で見ると香川県はすごく狭いので、県境から高松市のホテルまで1時間以上かかるとは意外だった。 もっとも、香川県内は市街地が多く車の少ない山道ほど流れは良くなかった。
604号室
604号室
 17時5分、チェックイン完了。 604号室の鍵を渡された。
 部屋に入るなりパソコンを取りだし、近くのスーパーマーケットを検索。 ホテルからのルート(徒歩)を頭に叩き込み、17時30分、買い出しに出発。
マルナカ通町店
マルナカ通町店
 徳島、高松を走行中にちょくちょく見かけたスーパーマーケット「マルナカ」の通町店に10分かからず行き着く。 今夜の夕食と明日の朝食を買って、18時5分、ホテルに帰り着く。
 テレビを見ながら、19時から夕食。 ホテルに泊まるのは今日が最終日なので、軽くアルコールも摂取。 それでも20分ちょとで食べ終わった。
 明日は、人生初のマイカー内宿泊にチャレンジ。 さらに、高松から亀山あたりまで一般道で駆け抜けるという強行軍にも挑むので22時過ぎには就寝体制。