【旅日記:2016年3月18日(金)】
奈良県橿原市 → 奈良県高取町 → 大阪府千早赤阪村 → 和歌山市
宿泊した部屋から見える景色
宿泊した部屋から見える景色
 4時半に目が覚めてトイレに立つ。 室外の共同トイレはやっぱり不便。 部屋に戻り、また布団にもぐったが、ウツラウツラの浅い眠りで時々目を覚ます時を過ごして7時に起床した。 外の空気を吸おうと窓を開けたら、こんもりとした山が見えた。 畝傍駅の一つ前が香久山だったし、万葉の文化漂う空気にありがたさを覚える。 地名に対する思い込みでそんな気分になっているだけかも知れない・・・が、気分が良いんだからそれで良い。
ビジネス観光ホテル河合
ビジネス観光ホテル河合
 素泊まりなので、朝食はない。 身支度を整え、7時半にチェックアウトした。
 7時38分、レンタカーを予約したトヨタレンタに着いた。 しかし、営業時間は8時~20時でまだ閉まっていた。 時間つぶしにと、近くの大和八木駅へ行き、周辺地図をながめる。 泊った部屋から見えた山はもしかして香久山かもしれないと思い、確かめたかったから。 地図上に山は、香具山(香久山)、耳成山、畝傍山の三つがあった。 朝撮った写真を見ると線路の電線らしきものが写っていて、線路との位置関係で特定しようとしたけれど、結局わからなかった。 後でGoogleマップの航空写真で丸い山は耳成山だと知った。
トヨタレンタリース
トヨタレンタリース
 7時59分、トヨタレンタへ戻った。 入口が開いたので中に入ると直ぐに受付をしてくれた。 故障した時や事故を起こした時、更には駐車違反の札を付けられた時にどうしたらよいか・すべきかといった説明に始まり、反社会的勢力の活動に利用しないという誓約書への署名、そして車に傷が無いことの確認とか、手続は面倒だった。 車の使用頻度が少ないなら持つより借りる方が経済的と言うが、毎度こんな手続があるとなるとやっり自分の車を持つているほうが楽だと思った。 もっとも常連になれば少しは説明を省略してくれるのだろけど・・・乗ってからシート位置やルームミラーやサイドミラーの向きといった調整も必要だったし、やっぱり自分の車が一番。
 カーナビの目的地設定は、「たかとりじょう」で検索したら一発でヒット。 8時9分に出発した。 一番安いコンパクトカーで予約して、貸してくれた車はブルーのビッツ。 走行距離がまだ1,000kmを超えたばかりで、車内には新車特有の匂いがまだ残っている。
高取城址手前の山道
高取城址手前の山道
 自分は休暇気分だが、世間は金曜日の朝。 通勤の時間なのだろう、交通量は多めに思える。
 運転はラジオを聞きながらというのが常だけど、借りた車にラジオはついてない・・・静かな車内で独り言をつぶやきながらの運転。 信号待ちが長そうな時は、パーキングブレーキをかける癖で、無意識に左足でプレーキレバーを踏む動作をするが、そこにレバーがない。 この車のレバーは運転席と助手席の間にあって左手で操作するタイプだった。 左足が空振りする都度、苦笑い。
 高取城址が近くなるほどに交通量が減り、壺阪寺を過ぎてからは前後とも車は見かけず。 城址への一本道はくねくねの坂道。 終いには車がすれ違えない細道になった。 後続車もなく前からも車が来ないので、道の真ん中に車を停めても大丈夫。 停めて細道の写真を撮った。
 8時44分、高取城址に到着。

 高取城訪問のレポートはこちらをご覧ください。

レンタカー
レンタカー
 10時7分、夢創館へ行くために停めた駐車場から千早城へ向けて出発。
 まだ朝食を食べていない事を思い出し、10時25分、通りすがりのコンビニに立寄り、トイレを借りてその後朝食を調達。 コンビニ前に置いてあるベンチに座ってパンと牛乳の軽い食事を済ませた。 車から降りたついでに、レンタカーの写真を撮影。 単身の移動には小さいほうが小回りが利いて便利。 レンタカーの良さは、使う状況にあわせて車種を選べるというところか。 買うとなると、やっぱり、大は小を兼ねると考え大きめの車を選んでしまう。
 10時37分、コンビニを出発。 カーナビの誘導に任せるままで、何処を走っているのかはさっぱり分からない。 いつ大阪府に入ったのかの記憶がない・・・このカーナビは県境越えのアナウンスをしないみたい。 11時過ぎにまつまさに到着した。 しかし、少し下の駐車場のほうが安かったので、そっちに車を停めることにした。 11時12分、駐車場に車を停めて千早城訪問を開始する。

 千早城訪問のレポートはこちらをご覧ください。

 車に戻り、お昼をどうしようかと考えた。 車なので、スーパーで弁当を買って食べようと、カーナビでショッピングセンターを検索。 地名で絞り込む段になって、「さて?最寄の街はどこ?」・・・ここへ来る途中の行き先表示道路標識に「富田林」という地名があったので、富田林市を選んでみた。 ヒットしたのは「金剛ショッピングセンター」。 名前からして近そうなので、それを目的地にセット。 同時に、カーナビにオーディオ機能があることを思い出た。 12時41分、FM放送を聞きながら千早城址下の駐車場を後にした。
 13時10分、目的地のショッピングセンターの駐車場に到着。 朝ごはんが遅かったので、そんなにお腹はすいてない。 ショッピングセンター内のスーパーマーケットで、のり巻き1本を切ったパックを買った。 イートインコーナーがあったので、車には戻らず、そこで食べた。
変な建物
変な建物
 食べ終えて、13時30分に車に戻った。 あとは車を借りた所へ戻るだけ。 「とよたれんたかー」と橿原市で目的地を検索したが該当なしの結果。 予約した時から「トヨタレンタ」としか意識してなかったので、正式名称をきちんと覚えていないことにこの時点で気が付いた。 借りる手続の時にもらった書類を取り出して店名を見て「とよたれんたりーす」と入力して検索したらヒットした。 目的地セットに手間取って、13時36分にショッピングセンター出発。
 ショッピングセンターを出ると直ぐに、そこへ向う時から見えて気になっていた変な形の建物が近付いてきた。 信号待ちで停まったタイミングで写真撮影。 窓があるし、物好きな会社の本社ビルだろうか・・・・やるとしたら新興のIT企業あたりか・・・いずれにしても関東じゃこの斬新さは受け入れられないだろうな・・・と思う。
 14時38分、橿原のトヨタレンタリースに到着。 着いた時の燃費計表示は13.1km/lだった。 自分の車は1800ccだが、郊外で渋滞が無いときの走りは15km/l以上確実。 コンパクトカーだし燃費はかなり伸びるだろうと期待していたのに、とてつもなくガッカリな数字だった。 借りる時と違い、返す手続は実に淡泊。 14時42分に店を出て、畝傍駅へ向かって歩き始めた。
 14時49分、畝傍駅に到着。 時刻表を見ると直近の電車は、15時14分発の和歌山行。 畝傍駅は無人駅なので、途中の乗換え駅で青春18きっぷの入場印を押してもらおうと思っていたのだが、直通だと和歌山のスタンプになってしまうじゃないかと贅沢な悩みを覚える。 和歌山駅だと明日も同じスタンプになってしまうから・・・。
畝傍駅   畝傍駅ホーム
畝傍駅   畝傍駅ホーム
 しばらく駅舎内を見て回り、15時1分に2番ホームへ移動。 ラジオの天気予報が、今夜から雨が降り明日の午前は雷雨かもと言っていた。 畝傍駅に着いた頃には空が雨雲のような厚い雲がかかっていたし、ホームに降りた頃は強めの風が吹き始めてきた。 15時14分、和歌山行電車が到着して直ぐに発車。
 15時22分、高田駅2番線に停車。 ここで5分停車するというので、その間に改札へ行って青春18きっぷに2日目の入場印を押してもらった。
 15時27分、高田駅を発車。 先頭車両に乗車。 座席に座るのに何の苦労もない空き様。 夕べの眠りは熟睡と言えるほど深くなかったし、山登りを二つもこなしているので、直ぐにも居眠りを始めそうなものだが、眠気は全く訪れない。
高田駅2番線   和歌山駅7・8番線
高田駅2番線   和歌山駅7・8番線
 15時45分、吉野口に停車。 花が咲いている木が見えたけれど、桜には見えない。 桃の花?。 東京は来週にも桜が開花しそうとニュースで言っていたが、この辺りは山中で東京より早く咲くとはとても思えない。
 結局、居眠りすることなく車窓を眺めて過ごし17時34分に和歌山駅7番線に到着。 反対ホーム8番線から出る和歌山市行に乗換えだったが、8番線に電車は来ていなかった。 17時36分、折返しの和歌山市行電車が入線してきた。 17時43分、定刻に発車した。
 和歌山市までの途中駅は「紀和(きわ)」一駅だけ。 17時50分、和歌山市駅2番線に到着。 人の流れに乗って出口へ向かったところ、南海電鉄改札しかなくJR出口はどこなのかとしばらく迷った。 結局、南海電鉄改札の駅員に聞いてJR切符もそこから出れることがわかった。 駅ビル1階にスーパーがあったので、そこで晩御飯の買い物をして、18時12分、宿泊先に向かって歩き出す。 高田駅を出る頃からポツポツと雨が降り始め、降ったり止んだりしていたが、本降りになっていた。 傘をさしての移動になった。
和歌山市駅   宿泊した部屋
和歌山市駅   宿泊した部屋
 18時20分、ビジネスホテル川しまに到着してチェックイン。 部屋番号が夕べと同じ307号室だったことに驚いた。 今夜はバス・トイレ付。 山登りで汗をかいたし、部屋に入るなりまず入浴。 それから夕食。 ビール(もどき)の美味いこと。 つまみとして買った100gのえだまめを半分も食べない間に500mlを飲み切った。
 夕食後はテレビを見ていたが、おもしろい番組はない。 疲れと酔いがあいまって、22時過ぎに眠くなって就寝。