【旅日記:2018年3月1日(木)】
柏市 → 那覇市
 数日前から天気予報が3月1日は春の嵐で首都圏の交通機関が乱れるかもしれないと言い出し、二日前にはJALから予約した飛行機が飛ばない恐れがあるのでキャンセルは無料というお知らせが来た。 12月始めに飛行機と宿セットのツアーの予約を入れ、ずっと楽しみにしていたのになんでこんなことになるのか?
 昨日はどうなる事かと一日中気になってしかたなかったが、ダメでもともと、とにかく空港へ行ってみようと腹を決めて、早寝した。
 4時50分に起床して、真っ先に外の様子を確認。 まだ暗い。 雨は降っているが風は弱い。 気象庁、また大袈裟に騒ぎやがったなと思いつつ、外れてよかったと安堵。
柏駅南口
柏駅南口
 急ぎ出かける支度を済ませ家を出た。 雨は強めだけれど折りたたみ傘でもズボンの裾が濡れるだけで済んだ。
 5時19分、柏駅に到着。 まだ電車の本数が少なく、次は5時35分の上野行。 3番線で電車を待つ。 待っている間に時々風が吹くけれど、そよ風程度。 「どこが暴風雨だよ!」と思うが、だんだん強くなるのかなという不安も消えない。 そんな精神状態なので、電車が来るまでの時間の長いこと長いこと。 5時36分に上野行が入線。
上野駅南側連絡通路
上野駅南側連絡通路
 空席多数。 楽勝で座れて、両側空席のまま。 松戸駅で右隣の席に人が座ったが、左隣は空きのまま。 北千住では降りる人が多いがそれ以上に乗ってきて左の席も埋まった。 日暮里では降りる人が多く、空席だらけになる。 6時4分、上野駅11番線に到着。
浜松町モノレールのりば
浜松町モノレールのりば
 6時6分、3・4番線に移動。 浜松町方面の次の電車は、6時11分の京浜東北線桜木町行。 4番線で入線を待つ。 ホームの屋根から強い雨音が聞こえるが運行は定刻。
 6時23分、いつも降りている新橋に到着。 雲が厚いようで日の出の気配がまるでない。 夜の新橋は仕事帰りに見慣れているけれど、日が昇っていない早朝の新橋は初めてかもと思うくらい見た記憶がない。
 6時25分、浜松町着。 モノレール連絡口改札から出てモノレールに乗換え。 ホームに上がった時は車両は止まっていなかった。 6時30分、折り返しの空港行が入線してきて先頭車両に乗車。 31分に発車。
モノレールの車窓
モノレールの車窓
 区間快速だったので停車駅は、天王洲アイル・大井競馬場・流通センター・羽田空港国際線ビル・第1ビル・第2ビル(終点)。 羽田空港に近づいたころ、ようやく外が明るくなってきた。 風の強さは感じられないが雨量は半端じゃないようだ。 羽田に着く前に稲光もあった。
羽田空港第1ビル 到着ホーム
羽田空港第1ビル 到着ホーム
 6時52分、羽田空港第1ビルで下車。 九州・沖縄方面は後ろの階段からという車内アナウンスに従って移動。 飛行機に乗るのは、9年ぶり・・・。 しかも、9年前は成田から飛んだので、羽田には10年以上来ていない・・・。 が、第1ビルはもともとあった建物なので迷うことはなかった。
地下1階→2階直通エスカレーター
地下1階→2階直通エスカレーター
 この風なら欠航はないだろうと思いつつ、空港に着き真っ先に出発時刻の電光掲示確認。 羽田に問題はないようだが、北日本が荒れていて秋田以北の便に欠航が出ていた。 沖縄行に支障がないことがわかり一安心。
強風影響懸念の案内
強風影響懸念の案内
 搭乗するのは、8時25分発JAL905便。 当初予定では7時40分頃までに羽田に着くつもりだったので、40分程余計に空港で時間をつぶさなければならない。 7時5分、2階出発フロアのソファーに座り、昨夜握って持参したおにぎりを食べ始める…これが朝食。
2階出発フロア
2階出発フロア
 7時11分、保安検査場Cゲートの列に並ぶ。 荷物はリュック一つだけ。 パソコンを取り出してトレーに載せる。 別のトレーに財布、定期入れ、携帯、首にかけたデジタルカメラを載せて、自身は金属探知機をくぐっが、その瞬間「キンコ~ン」と鳴った。 係の人が寄ってきて、何か金属を身に着けていないか聞かれる。 ズボンのポケットに自宅の鍵(キーホルダー付き)と万歩計が入っていることを思い出した。 取り出して、差し出されたトレーに載せた。 そしてもう一度金属探知機をくぐるよう促された。 今度はセーフ。 トレーに載せた諸々の物を受け取り、パソコンをリュックに詰めて13番搭乗口に向かった。
搭乗する飛行機   13番搭乗口周辺
搭乗する飛行機   13番搭乗口周辺
 13番搭乗口に来ると、既に飛行機はボーティングブリッジにつながっていた。
 7時20分、13番搭乗口そばのイスに座り、自宅から持ってきた日経新聞を読み始める。 自宅から柏駅へ向かう時にリュックのチャックがちゃんとしまっていかったようで、新聞の端っこが濡れたいた。 7時43分、読み終え、周辺を歩きまわる。
午前3時の天気図
午前3時の天気図
 さほど見る物もなく、5分ほどで戻りパソコンチェック。 天気図を見て飛行機が揺れそうなことを覚悟する。
 8時10分、搭乗開始。 赤ちゃん連れと障害のある人が第一優先。 次いでハイクラスの席の人。 そして、奥の席に座る人。 最後が前の普通席の人の順で搭乗。 20K席の私は最後。
 8時24分、座席に座る。 ボーイング777-300、左側の窓際で主翼の少し前。 3列シートで真ん中は空席。 通路側の席の人がシートベルトを締めるのを見て、自分も締めなければと気が付いた。 なにせ9年ぶり、搭乗後の所作をすっかり忘れていた。
 8時25分、機体が後ろに動きだした。 程なくタキシングを始め、8時44分滑走開始。 1分とかからず離陸。 飛んだ直後にアクアラインが見えた。 8時48分には雲の上まで上昇。 そこまでの途中、一度だけ軽い落下感があったけれど、その後は極めて安定したフライト。 天気も地面が見えるまでに回復していた。
たぶん湘南沖   たぶん紀伊半島東南端
たぶん湘南沖   たぶん紀伊半島東南端
 8時53分、湘南と思われるまっすぐな海岸線が見えた。 9時1分、ベルト着用のサインが消えた。 消えると、大きく揺れる心配がなくなっと安心する。 陸上は雲に覆われ、富士山を一生懸命に探したけれど見えなかった。
 静岡沖を通り、名古屋付近で南寄りに進路を変え、9時24分、紀伊半島東南端と思われる陸地が右後方に消えた後は海しか見えなくなった。
奄美大島   徳之島
奄美大島   徳之島
 再び陸地が見たのは10時25分。 奄美大島だった。 この直後、機長からの機内放送が流れた。 到着予定時刻は11時5分、5分ほどで降下を開始、那覇の天気は晴れで気温は21℃とのこと。
 10時33分、徐々に高度を下げながら徳之島上空を通過。
 10時45分、沖縄本島上空まで来た。 10時47分、ベルト着用のサインが点灯した。
沖縄本島   着陸前
沖縄本島   着陸前
 一旦、本島東側に抜けて南下。 南海上でUターンする経路をとおり、11時6分、那覇空港に着陸。 11時8分、駐機場に停止した。
乗ってきた飛行機
乗ってきた飛行機
 11時13分、飛行機を降りる。 接続した搭乗口は23番。 乗ってきた機体は、東京オリンピック向けメッセージを書いた特別塗装だった。 12時10分発JAL2084便伊丹行として折り返すようだ。
到着客出口
到着客出口
 トイレに立ち寄り、11時23分、到着客出口を抜けた。 「ゆいレールのりば」はどっちかと案内を探したが見受けられない。 ようやく「モノレールのりば2F」という案内を見つけ、エスカレーターで出発フロアとなっている2階に上がった。 2階の空港出口とモノレールのりばが通路でつながっていた。
モノレールのりばへの通路
モノレールのりばへの通路
 案内はどれも「モノレールのりば」で、「ゆいレール」というのはない。 東京では「ゆいレール」のほうがよく聞く名称なので、そっちのほうがわかりやすいと思う。
那覇空港駅 改札
那覇空港駅 改札
 11時32分、モノレールの那覇空港駅改札にたどり着いた。 改札機に読み取り装置のようなものが付いてけれど、独自カード専用との説明がありSuicaは使えそうもない。 券売機できっぷを買った。
 改札機を通り抜けようとしたが、きっぷを入れるところがない。 きっぷに印刷された2次元バーコードを読取り器にかざしたらゲートが開いて通過出来た。 が、Suicaでピッのほうが早くて便利かな。
 階段でホームに昇ると、モノレール車両が止まっていた。(那覇空港は始発駅)
那覇空港駅ホーム   ゆいレールのきっぷ
那覇空港駅ホーム   ゆいレールのきっぷ
 2両編成の後ろの車両に乗って着席。 11時36分に発車。 首里城最寄りの首里駅はここから14駅目。 ゆいレール初体験でいきなり始発駅から終点駅までの乗車。
首里駅 改札
首里駅 改札
 モノレール沿線は高層の建物だらけ。 マンションも林立しており、人口密度が高そう。 しかし、観光客も多いし、実は本土の人たちがセカンドハウスとして買っている物件も相当あるのではとも思ってしまう。 冬でも暖かそうだし、お金があればそんな生活をしてみたいという自身の願望がそう思わせただけかもしれない。
 12時4分、首里駅に到着。 改札できっぷを回収するのかと思ったが、バーコードの読取りだけで出れたので、きっぷは手元に残った。 記念に取っておくことにする。 栞にするにはちょっと小さいな・・・。
 改札前の地図で方向を確認し、12時7分、首里駅の階段を降り首里城方向に歩き始めた。 途中、城壁ルートとの分岐点に差しかかったが、まずは確実な大通り沿いのコースを行くことにした。
 12時26分、久慶門下に到着。

 首里城訪問のレポートはこちらをご覧ください。

首里駅ホーム
首里駅ホーム
 13時55分、首里駅に戻る。 古島駅までのきっぷを買って改札を抜けた。 ホームに上がると、空港行のモノレールが止まっていた。
 14時ちょうどに発車。 14時5分、古島駅着。 チェックインには早いので、おもろまち駅までの一駅区間を歩き、明日レンタカーを借りる場所を下見することにした。
古島駅
古島駅
 14時8分、古島駅を出て歩き始めた。 途中、右折したら宿泊先のホテルに通じる交差点を曲がらず直進。 ホテルは、おもろまち駅より古島駅に近そうな位置。
 歩いている途中、風船やら花束やらを抱え、袋菓子をつなげた輪を首にかけた男子高校生がいた。 ゲームセンターでごっそり景品をもらってきたような姿に「この子は一体なにもの…」と思ったが、その先にまた同じような姿の子がいた。 もしかして、卒業生か?と推測してその場は流した。 夜、ローカルニュースで推測が当たっていることが判った。 下級生からのプレゼントなのだろう。 準備が大変そうだね。
おもろまち駅方向の道   おもろまち駅
おもろまち駅方向の道   おもろまち駅
 14時22分、おもろまち駅に到着。 隣にレンタカー店が入っている「T GALLERIA」がある。 道沿いに歩けば入口があるだろうと大通り沿いに進んだら、建物を半周していた。 14時27分、建物内に入った。 フロアガイドを見てもレンタカー店がどこだかよくわかない。 やみくもに歩き回り、14時43分、レンタカーのカウンター前にたどり着けた。
COCO新都心ホテル
COCO新都心ホテル
 明日の朝に来る場所がわかった所で、ドッと疲れが出た。 カウンターの前にベンチが並んでいたので、しばらくここで休憩。
 T GALLERIA内を歩き回っているときに、やたらと「免税」という文字を見かけた。 そういえば、沖縄行の飛行機で日本人でも免税店を利用できるという冊子をもらったことを思い出し、それを開いてみた。 見たけれど、化粧品とかブランド品とか自分には興味のないものばかり・・・。
 15時20分、T GALLERIAを撤収して、ホテルに向かった。 15時37分、COCO新都心ホテル着。 1階に事務室があり、そこでチェックイン。 名前や住所は、パックツアー申込の際に登録しているので、部屋の鍵を受け取るだけだった。 滞在中は鍵を持ち歩き、チェックアウトの時に事務室前の郵便受けに鍵を入れるだけで良いと言われ、以後、事務室の人とは顔を合わせることはなかった。
 1階は狭い事務室以外が駐車場となっているピロティ形式の建物。 地震に弱そうとまず思った…なので、夜、テレビで緊急地震速報の警報音が鳴ったときはマジ焦った。 けど、本島からはるか南(台湾に近い)西之表島付近が震源(M5.6)で、那覇は全く揺れなかった。 思えば朝といい、気象庁ネタで心労の多い日だ、まったく!!
401号室の玄関(一番奥)
401号室の玄関(一番奥)
 渡された鍵には「401」の札が着いていた。 エレベータで4階にあがると、そこの様子は集合住宅そのもの。 渡されたのは「玄関ドア」の鍵だった。
401号室内部
401号室内部
室内には、電子レンジや食器があった。 炊飯器もある。 あと、ガスレンジがあれば本格的に自炊できるけど、そこまではない。 そんな部屋なので、ホテル滞在感はゼロ、知らない土地で一人暮らしの風情…それはそれで面白い。
 16時、今夜のご飯の買い出しに向かう。
近くのマックスバリュー
近くのマックスバリュー
 歩いて5分程のところにスーパーがあった。 米は5kgの袋しか売っていなかったので、明後日までに食べきれないだろうと炊飯は断念。
Orionビール いちばん桜
Orionビール いちばん桜
 電子レンジだけでの調理となると自由度は相当狭まる。 まずは、レンジでチンするご飯パックは必須。 おかずをどうしようか悩みながら店内を歩きまわり、結局、レトルトカレーを温めることにした。 夜カレーだと翌朝も残ったカレーが定番…ということで、明日の朝もカレーにしようと実に安易な結末。 それと、沖縄に来たからにはオリオンビールは外せない。
 17時10分、部屋に戻り、しばらくテレビを見て過ごす。 19時過ぎに夕食を食べ終わり、早々に食器洗いを済ませる。 その後もテレビを見ていたが、民放が3局しかないこともあり、おもしろい番組はあまりない。 零時前に寝ようと思ったときに、目覚まし時計がないことに気が付いた。 携帯のアラームを7時に鳴るようにセットして就寝。